否定的な想像がついて回ると・・・。

「質問を明確にすると答えも明確に出てくる」というテーマで前回から進めておりますが、質問を明確にできない人は先が見えていない、そこがあやふやで不明確だというお話しでした。

「どうなりたいですか?」と質問してもすっと答えがでませんし、力のない答え方をしてしまいがちなのが特徴なのですが、さらにこのような方々には共通して「自分には無理だ」とか「たぶんできないと思います」という否定的な想像がついて回っていますね。

何やら怪しげな警告が・・・。

先日生徒さんがパソコンの設定でうまくできない事があるという事で私が見てみることになりました。私も専門ではないですがそれぐらいはできる範囲でしたので引き受けたわけなのですが、ここでなるほどなと思うようなシーンがありました。

まずは設定画面に赤い枠の中に英語で何やら警告の様なものが出ていましたが、こういうのを見ればやはり何か危険な感じがしますね、それでその方は「わっ、何か危なそうだから、触るのやめておこう」となっていたのですが、そうなるとそこから先に進めないのですね。

それでよく見てみますと「あなたがこれをもうインストールしたならこの警告は無視してくださいね。右上のボタンで消えますよ。」という意味なのですが、もう「英語」で「赤い枠」という事で読もうという意欲よりも危険という予測が上回ってしまっていたのですね。

「もう、最初から読む気ないでしょ?」というと「・・・・」。 それで短い文章でしたので一つ一つ「youはなんですか?」「canは?」「itは?」・・・とやっていきますと途中で「あっ、何となくわかってきました」となったわけなのですが、変な先入観を持たなければそれで解決していた問題だったんですね。

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これでいいはずなんですけど・・・。

そして次の問題は「ログインできない」というものでしたが、ここでもユーザーネームとパスワードを入れてくださいとあるところに一生懸命入力を繰り返すもエラーメッセージが出る始末。 そのエラーメッセージは「そのユーザーネームは間違っているようです」という内容(日本語)なんですが、本人は「このパスワードでいいはずなんですけど・・・」と混乱してしまってたのですね。

「ここに出てるメッセージはそのユーザーネームじゃないよ!という事だから、パスワード以前に正しいユーザーネームを入れないとダメなんですよ。さっきから見てますけどそれはメールアドレスじゃないですか?」

「いや、そうなんですけど、前は確かこれで入れたものですから・・・」

「以前はそうだったかもしれませんが、今書かれてるのはそれは違いますというものなんだから正しく要求されたものを打ってみてください。」

そうしたところ今度は「パスワードを忘れた方はこちらで」という案内表示が出てきましたので、そちらに従いパスワード変更等をしたら無事ログインできたのでした。

冷静になれない・・・。

共通して「冷静に対処すれば」というものがあればいい話なのです。でも「そうなれない」のにはおかしな先入観があるからですが、続いて私はこう切り出しました。

「こういう状態になったとき、自分一人で解決できる自信、イメージは何パーセントぐらいでしたか?」

~つづく~