「努力」や「忍耐」的なお話
才能についてお話ししていますが、前回までは才能を磨いていくお話をしてきました。また環境面や集中力などについてもお話ししましたが、要するにそこにエネルギーを集約して注ぐことが大事ということでした。「どれだけそれだけに絞れるか?」その辺のブレのなさみたいなものが大切なのですね。
こういうお話をしますと必ず「努力」とか、「忍耐」的なお話になりますが、このあたりも実は気をつけなくてはいけないところがありまして、ただそういうものを一生懸命にやればいいというものでもなくて、その道で成功した人とか、一流どころの努力や忍耐の仕方をきちんとやりこんでいくという事が大切になってきます。
「うまく行かない人の努力の仕方」
つまり、きちんとした先生についてしっかり学ぶことが重要なのですが、多くの人はこのところで、そこにどこか自分流のアレンジを加えたり、中途半端だったり、あるいは努力や方向性に違う認識や方向性を加えだしたりしてしまうのですね。それで結局「うまく行かない人の努力の仕方」を一生懸命にやることになってしまっているのです。
やってもやっても芽が出ない、うまくならない・・・そういう方はだいたいそういう事をやってしまっていますが、気を付けるべきは自分流の解釈、方向性というものだったりします。
ちなみにこういう事は教える側になってみるとよくわかりますが(笑、「話を聞いていない」「言われたことを守らない」「勝手なことをしだす」「勘違いして突っ走っていってしまう」「自分の世界に入っている(気持ちがこちらを向いていない)」等々、思い当るところがあれば、今後気を付けていかれるとそれだけでもずいぶん変わっていくと思います。
大切なものは「素直な気持ち」や「真摯な態度」!
才能を活かす、磨くという事はそういうエネルギーを高めていくとか昇華させていくというのが私の持論ですが、そういう見方からすれば逆にそのエネルギーを低下させる、重たくさせるものは何かという点に着目することが重要で、またそうなる要因、元を断っていくことが才能を磨く等ことにも繋がっていきます。
そうなりますと、それには「見てもらう」、「チェックしてもらう」という事が不可欠となり、またそこでいわれた指導というのは自分の意見や考えよりも注目して、受け入れていく方が「変化」という意味におきましても良いですので、見方を変えれば、才能を磨いていくには「素直な気持ち」や「真摯な態度」というものが、実は一番大切なものと言えるでしょう。
才能で有頂天になりたいのか、才能で生きていく人になりたいのか?この辺からもしっかり見つめなおしていくと、その辺の重要性はわかってくると思います。